歩けない

父が歩けなくなった。

93才、無理もない。

ベッドに腰掛けて、介護レンタルしたテーブルで朝食を済ませたあとで、

むくんで言うことを聞かなくなった足をさすりながら、ウンウン唸りながら、なんとか動かないか試している。

そして、独りごちている。

・・やっぱり無理かなぁ・・・。

 

切ない。

つい半年前まで、自転車に乗り、畑を耕し、日焼けしながら毎日外出していたのに。

ある日、足が腫れて動かなくなる。

入院5ヶ月が終わって施設に移ってからは、リハビリがなくなって更に足の筋肉は落ち、そして歩けなくなった。

 

本人が一番辛いだろう。

でも、まわりもそれなりに辛い。

 

インドアで楽しみのない父は、本も新聞もテレビもそのほかの何もかも、いらないと言う。食事とトイレ以外は寝ている。

ボケるんじゃないかと思ったが、これがボケない。

頭はしっかりしている。

なのに、ただ寝ている。

 

歩けなくなったことがないので、

気持ちがわからない。

 

これからどんな風に楽しみを見つけてあげられるのか。

それが、わからない。

プレゼント

プレゼントをもらうのが好きじゃない、

ということに最近気が付いた。

長い間、親しい友人と互いの誕生日には贈り物をしていた。

けれど、ここ十年、それが苦になってきた。

あげるのは全然苦ではないのだが、

もらうのが苦なのだ。

もらっても嬉しくない。

けれど、嬉しいとメールはする。

いったい何故嬉しくないのだろう?と、

自分でも不思議で考えてみた。

 

たぶん、欲しいものがないのだ。

いらないものをもらうからだ。

でも、プレゼントをもらった以上、お礼は言わなくては。

嬉しくないのに嬉しい振りをする。

それが苦なのだ。

 

親しい友人には、やっとそのことを告げることができた。

もう来年から苦しい思いをしなくてもいい。

 

 

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「あたし研究」という本

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「あたし研究」という本に出合った。

小道モコさんが書いたイラスト半分、文半分の、自分研究にもってこいの本。

自由研究じゃないですよ、自分研究。

つまり、自分のことを改めて知るきっかけを作ってくれる、そんな内容。

万人がたぶん、あれ?これ、あてはまる、という部分が必ずありそうな感じ。

定型発達という言葉をこの本で初めて知った。

そう確かに、私たちの多くは自分が定型発達したと思っているが、

たまたま定型発達ではなかった人もたくさんいるわけで、それは

本人や周りが気づけば早い段階でそうと認知されるけど、そうでなければ

いつまでも(もしかして一生)わからない、つまり潜在的になってしまう

から、世の中、定型発達かそうでないかの本当の割合なんて全く不明。

この本は、それを教えてくれた。

他人事ではない自分のことを、見つめなおすいいチャンスをくれた。

 

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ライン

必要あってLINEをPCにダウンロード、使ってみた。

グループに入った。

ところが・・・。

それからずっとLINEのグループ会話が気になって仕方ない。

他のことをしていても、何分かおきにLINEを覗く始末。

その度に赤いマークの数字が増える。

5、9、・・・36!

急いで覗いて読むが、内容はただのおしゃべり。

しかも、別にどぉーーーってことないこと。

なのに、また、しばらくすると気になって来る。

覗くと、45!?

読むと、どーーーーーーーーってことない!!

 

で、3日でやめた。

知らない人、嫌な人から勝手にメッセージも来るし。

ブロックする方法はあるけど、わざわざ設定するのも面倒。。。

 

私は、仕事用のガラケーしか持たないし、

LINEは必要ないものだと実感。

 

ホントはね、ネットもあまりやりたくはない。

でも、そこに山があるから、つい登ってしまうのよ。

弱い人間だ。

 

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スカート

 

十年ぶりくらいにスカートを買った。

きっかけは、毎朝ワンピースを着ている彼女を見かけたから。

 

その彼女は19、20歳くらいで黒縁のメガネをかけ、私と反対方向へ歩いて行く。

たぶんずっと前からすれ違ってたんじゃないかと思うが、何故かその日、私は彼女に気がついた。

白っぽい、てれんとした小花柄のワンピース、その上に白のカーディガン、中途半端な長さの。学生には見えないけど、かと言ってOLにも見えない。強いて言えば、う~~~ん、強いて言えないからやっぱり学生か? 専門学校生かも。

その年代特有のおしゃれ感が全くない。ただワンピースを着ているだけ。

3日続けてワンピース姿、4日目は七分丈のパンツ、何の変哲もない紺色、上は相変わらず白のダラーっとしたカーディガン。

そして4日、5日目とパンツを穿いて、6日目はまたワンピース、白っぽい(としか言いようのない)ワンピース。全くデザインが印象に残らないワンピース。

そんな彼女とすれ違うたび、私はハンドルを握りながらチラッと彼女の服装をチェックするのが日課になった。

そしてだんだん、もっとパッとした着こなしにしたくてしたくて堪らなくなった。

 

で、ワンピースを買おう、と思い立った。

 

そう決めた日からほどなく、実際にお店に行きワンピースを見つけ、その日は時間がなく試着できず、翌日再び訪ねたらそのワンピースが売れてしまっててがっかりしたけど、結局その店でスカートとシャツを買った。

スカートを穿きたいと思ったのは十年振りくらいだ。

 

で、彼女の服装チェック、月曜日もまたやっちゃうかな。

わからない。

 

 

 

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